2026.03.13
- ニュース
胃潰瘍・胃がんを引き起こす原因菌か 、新種細菌を特定
オーストラリアの医師が、ピロリ菌陽性の日本人女性患者の胃がんが発生しやすくなっている組織から、ピロリ菌とは異なる細菌を分離したのが2010年。以後、その解明が望まれていましたが、大阪公立大学大学院獣医学研究科/大阪国際感染症研究センターの研究グループは、それがStreptococcus(ストレプトコッカス)属の新菌種であることを明らかにし、運動性が見られることからStreptococcus mobilis(ストレプトコッカス モビリス)と命名した、と発表しました。そして、生化学的な特徴の解析と全ゲノム配列の解析により、Streptococcus属の新菌種であることを明らかにしたと述べています。本菌は鞭毛を持たないにもかかわらず運動性を示したといいます。ご存じのように、ピロリ菌は胃潰瘍・胃がんの原因菌として有名ですが、実はこの菌も胃潰瘍等に関わっている可能性があるということです。今後は、本菌を特異的に検出できる検査法を開発することが重要であり、検査法が確立されれば、本菌の感染源として動物が関わっているかについても調べることができると述べています。加えて、胃潰瘍や胃がんの患者の胃検体から、本菌が検出されるか否かを検討することも可能になるといいます。本研究グループは、「もし胃がん患者から特異的に検出されることが明らかとなれば、新たな胃潰瘍、胃がんの原因菌として認知されるようになり、ピロリ菌のみならず本菌を含めた除菌療法など治療法開発につながることが期待されます」と結んでいます。
https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-22780.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

