2026.03.13
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制御性T細胞と皮膚の老化
「皮膚老化の新たなメカニズムを明らかにした」と発表したのは、藤田医科大学応用細胞再生医療講座および皮膚科学講座の共同研究グループで、産学共同で発表しました。具体的には、「本来は炎症を抑制する働きを持つ免疫細胞の一種『制御性T細胞』が加齢に伴って慢性炎症因子であるIL-17を分泌する異常な制御性T細胞へと変化することを確認した」と述べています。加えて、このIL-17が過剰に分泌されることでマクロファージによる老化細胞の除去機能が抑制され、老化細胞が皮膚に蓄積してしまう、とも述べています。従って、異常化した制御性T細胞を抑制できれば老化細胞の除去も行われ、結果的に皮膚の老化を防げるということです。因みに、紫外線によるダメージで皮膚の正常な細胞が老化してしまうことはよく知られていますが、実は加齢によっても老化細胞が体内に蓄積していくのです。すると、組織が慢性的な炎症状態となり、老化がさらに加速するという負のスパイラルに陥ってしまいます。当プレスリリースによると、「そのため近年では、老化細胞を特異的に除去する薬剤の開発が進められている」ということです。ともあれ、今回の知見から制御性T細胞によるIL-17の分泌を制御することで、老化細胞の除去を正常化、皮膚の老化予防につながると期待されますと本研究グループは、結んでいます。ところで、制御性T細胞の発見と免疫寛容の仕組みを解明した、大阪大学特任教授の坂口志文氏がノーベル生理学・医学賞を受賞されたのは記憶に新しいことですが、この制御性T細胞は「自己免疫疾患やがん、慢性炎症、老化などへの理解を大きく進展させました。一方、本共同研究グループは「制御性T細胞と皮膚の老化との関係に着目し、研究を行っている」とのことです。
https://www.fujita-hu.ac.jp/news/vsfo8q0000015vzi.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

