2026.03.13
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乳がんリンパ節転移の「最初の瞬間」とは
「ヒト体内における転移の『極めて初期の段階』を捉えることで、乳がんリンパ節転移の実体を明らかにした」と発表したのは、東京大学大学院新領域創成科学研究科らの共同研究グループです。「乳がんにおいて、わきのリンパ節への転移は予後と強く相関する重要な因子ですが、転移が成立する最初期のプロセスを生体内で観察することは極めて困難なため、ブラックボックスとなっていた」といいます。本研究グループは、細胞解像度で位置情報と遺伝子発現を同時に解析できる方法で、従来の病理検査では見逃されるレベルの極めて少数のがん細胞を解析したと述べています。 本研究では、「乳がんリンパ節転移の実体が『単一の細胞』によるものではなく、異なる役割(ニッチへの定着、免疫回避、増殖など)を持つ多様なハイブリッドEMT細胞集団によるものであることが示された」と述べ、「乳がん患者の予後に関連する能力(増殖・解糖系)が、異なる細胞集団によって担われていることを明らかにした点は、今後のより正確な再発リスク予測や個別の治療戦略(代謝阻害薬の活用や、特定のリスク細胞の標的化)の加速に貢献することが期待されます」と結んでいます。
https://www.k.u-tokyo.ac.jp/information/category/press/0029095.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

