2026.03.11
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アミロイドの種類と睡眠と脳活動の関係
「アルツハイマー病の原因物質として知られる線維化アミロイドベータ(Aβ)が、マウスの睡眠と脳波活動(皮質オシレーション)に及ぼす影響が、線維化Aβの種類によって大きく異なることを明らかにした」と発表したのは。北海道大学大学院理学研究院と東北大学学際科学フロンティア研究所らの共同研究グループです。当プレスリリースによると、「アルツハイマー病では記憶障害などの症状に加えて睡眠障害がしばしば報告されますが、その神経生理学的メカニズムは十分に解明されていない」と言います。そこで、本研究では、代表的な2種類の線維化Aβ(線維化Aβ1-40、線維化Ab1-42)をマウス脳内に一度だけ投与し、その後の睡眠・覚醒状態及び脳波活動を解析したそうです。その結果、「線維化Aβ40投与群では睡眠時間の大きな変化は少ない一方で、覚醒時の脳波に変化が見られ、線維化Aβ42投与群ではレム睡眠が減少するなど睡眠構造自体に顕著な変化が見られた」と述べています。これらの結果は、線維化Aβが一様に睡眠を障害するのではなく、線維化Aβの種類に応じて異なる病態メカニズムで睡眠及び脳活動を変調する可能性を示していると述べています。本共同研究グループは、今回の知見は、「アルツハイマー病に伴う睡眠障害の理解に貢献し、今後の病態解明や治療戦略の検討につながることが期待されます」と結んでいます。
新着情報: アミロイドの"種類"が睡眠と脳活動を左右する~線維化Aβ40と線維化Aβ42がマウスの睡眠・皮質脳波に異なる影響~(理学研究院 准教授 常松友美)
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

