2026.03.04
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加齢に伴う血液変化と大動脈瘤
「加齢に伴って血液をつくる細胞に遺伝子変異が生じ、変異を持った特定の血液細胞が増える現象である『クローン性造血』が心血管疾患の新たな危険因子と注目されている」と述べるのは、名古屋大学大学院医学系研究科循環器内科学らの研究グループです。とりわけ、大動脈がこぶ状に拡張する病気の腹部大動脈瘤は、破裂すると突然死に至る重篤な疾患ですが、本研究ではこのクローン性造血が腹部大動脈瘤の進行にどう関与しているのか検討したといいます。そこで、患者の血液由来DNAを解析したところ、動脈瘤の拡大速度がより速いことが示されたといいます。加えて、動物実験ではクローン性造血の原因遺伝子が骨を分解する細胞に似た性質を獲得し、血管壁の弾力を保つエラスチンを分解することで動脈瘤を悪化させる新たな病態メカニズムを解明したと述べています。本研究グループは、「血液の加齢性変化という新たな視点から病態を捉え、内科的治療戦略の開発につなげたい」と結んでいます。
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2026/02/post-952.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

