港区立高輪いきいきプラザ

2026.02.27

  • ニュース

閉鎖性睡眠時無呼吸患者への最適な薬剤投与

「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に伴う不眠症状に、どの睡眠薬を使うべきか?」この長年の課題に対し、藤田医科大学医学部精神神経科学講座らの共同研究グループは、OSA患者さんに対する睡眠薬の影響を、複数の研究結果を統合して分析する「ネットワークメタ解析」を用いて網羅的に検討した、と発表しました。今回の研究の背景には、「多くのOSA患者は不眠症状を併発していますが、一部の睡眠薬には呼吸機能を悪化させるリスクが懸念されてきた」という課題があったといいます。本研究では、睡眠薬の種類によって「睡眠の質」や「呼吸機能」へ及ぼす影響が異なることを科学的に解明したそうです。当プレスリリースによると、「不眠症を抱える患者の約50%が、OSAを合併しているという報告がある」とか。「OSAは睡眠中に上気道が閉塞し、無呼吸や低呼吸を繰り返す疾患です。呼吸が止まるたびに脳が覚醒反応を起こすため、睡眠が分断されて質が低下し、日中の強い眠気や活動性の低下を招く」といいます。加えて、放置するとうつ病などの精神疾患や、虚血性心疾患をはじめとする深刻な身体疾患のリスクを高めることが懸念されています。さらに、「一部の睡眠薬が呼吸機能を抑制し、OSAを悪化させる可能性がある」という懸念が長年指摘されてきたそうです。このリスクへの慎重な判断が求められる中で、患者さん一人ひとりの不眠症状に合わせた適切な薬物治療の選択肢が、これまで十分に示されてこなかったのが現状だとか。そうした理由から、本共同研究グループは、OSA患者の「睡眠の質」と「呼吸機能」に対する睡眠薬の影響についてネットワークメタ解析を用いて科学的に検証したという訳です。ただ、すべての睡眠薬について網羅できているわけではないとのことです。「今後は、睡眠日誌などを用いて患者自身の不眠症状に対する各睡眠薬の有用性を直接検証する、新たな臨床試験の実施が期待されます。本研究の成果を土台とし、不眠に悩むOSA患者一人ひとりに寄り添った、より精度の高い個別化医療の確立を目指したい」と、本共同研究グループは結んでいます。

閉塞性睡眠時無呼吸の患者さんが安心して眠れる治療を | 藤田医科大学

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む