2026.02.25
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「リハート」と「アムシェプリ」
2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥氏の受賞記念講演でのスピーチを覚えていますか?少し長くなりますが、その一部を引用します。「iPS細胞は、主に2つの形で医学・薬学へと応用することができます。一つ目は、薬学への応用で、患者からiPS細胞を作り出すことによって、疾患モデルを開発できるはずです。(中略)これがiPS細胞を生体外で、薬学的に応用できる道です。もう一つの、生体内での応用は、細胞治療、再生治療です」。あの日から14年が経ちました。ここでiPS細胞とES細胞の違いを再確認すると、iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、体細胞に数種類の遺伝子を導入することで、非常に多くの細胞に分化できる、分化万能性を持たせた細胞のことです。一方、ES細胞(胚性幹細胞)は、生殖細胞を含むあらゆる組織に分化可能な細胞です。こちらも再生医療への応用が期待されています。因みに、ES細胞は受精卵から作られるのに対して、iPS細胞は大人の体の細胞から作るそうです。ただ、ES細胞は自然に近い状態の細胞ですが、受精卵から作り出されるため、倫理的な問題が一部指摘されているようです。因みに、iPS細胞は皮膚や血液などの体細胞に多能性をつかさどる遺伝子を導入し、内部細胞塊に近い状態に戻すのですが、体細胞から作るため、分化した細胞を移植した時に、拒絶反応が起こりにくい利点があるといいます。
2006年に山中伸弥教授が世界で初めてマウスiPS細胞の作製に成功してから、ちょうど20年。夢が形になったという訳です。
SM

