港区立高輪いきいきプラザ

2026.02.25

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血管のストレス応答が脳を守る仕組みを解明

交通事故や転倒、スポーツ外傷などによって起こる外傷性脳損傷。年齢を問わず問題となっている重大な疾患ですが、「脳外傷後に血管のストレス応答が働くことで、病態悪化に関わる神経炎症や脳のバリア機能破綻を抑え、脳を守る新たな仕組みを明らかにした」と発表したのは、金沢大学医薬保健研究域医学系神経解剖学らの研究グループです。この疾患は、「外傷直後に起こる一次障害に加えて、その後数日から数週間にわたって、炎症や脳のむくみ、神経細胞死などの二次障害が進行。これらの二次障害は、長期にわたる後遺症の大きな原因となるため、病態の悪化を制御できる仕組みを解明し、新しい治療法を開発することが望まれている」と述べています。そこで、 本研究では、外傷性脳損傷後の血管内皮細胞における小胞体ストレス応答に着目。「血管内皮細胞において小胞体ストレスセンサーである IRE1 が適切に機能しないようにしたマウスでは、 脳外傷後に、脳のバリア機能の破綻、免疫細胞の過剰な浸潤と神経炎症、神経障害がいずれも悪化し、結果として運動機能の回復が損なわれることが明らかになった」といいます。加えて、小胞体ストレスを軽減する薬剤を投与すると、脳外傷モデルマウスにおいて神経症状が改善することが分かったそうです。 本研究グループは、「外傷性脳損傷における病態進行の理解を深めるものであり、将来的には 新しい治療法の開発に活用されることが期待されます」と結んでいます。

https://www.kanazawa-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2026/02/20260220.pdf

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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