2026.02.25
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カツオの眼球分析で回遊履歴を推定
回遊魚のカツオですが、具体的にどこで生まれ、どの海域を通って回遊しているのかよく分かっていなかったそうです。これまでは、電子標識を用いたバイオロギング手法というの手段が存在していましたが、高コストであり、また小型個体への適用が難しく、バッテリーの寿命による追跡期間の制限があったそうです。そこで、京都大学フィールド科学教育研究センターらの共同研究グループは、「カツオの体に刻まれた『化学的な旅の記録』を読み解くことで、個体ごとの生涯のおおまかな回遊経路を復元する手法を開発した」と発表しました。具体的には、「眼球中の水晶体という組織に注目。水晶体は一度作られた層が入れ替わらずに蓄積されるため、水晶体には各時期にいた海の化学的な特徴が反映されているそうです。この手法を中西部太平洋で漁獲されたカツオ33個体に適用し、回遊経路を推定。その結果、海域ごとに様々な回遊パターンがあることが分かったそうです。特に、熱帯域で漁獲されたカツオは全て熱帯域付近に留まっていましたが、日本近海で漁獲された個体は熱帯域から北上回遊してきた個体が含まれていることが明らかになったといいます。つまり、これは、熱帯域のカツオ個体群において、滞留型と回遊型の2つのパターンがあり、部分回遊が存在していることを示しているとか。本研究グループは、「今後、本手法を多数のカツオに適用することで、日本に来遊するカツオ資源の生態や変動機構等を明らかにしたい」と結んでいます。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2026-02-19-1
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

