港区立高輪いきいきプラザ

2026.02.25

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腸内細菌がタグを組んで便秘を引き起こすってホント?

2種類の腸内細菌が協調して腸管粘液(ムチン)を分解し、便秘を引き起こす『細菌性便秘』という新しい概念を提唱した」と発表したのは、名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部らの共同研究グループです。世界初のメカニズムの発見だそうです。「腸内細菌による過剰な腸管粘液(ムチン)の分解が便秘を発症させることを解明した」と述べています。因みに、ムチンは、「腸の内側を覆うネバネバした物質で、高い保水力を持ち、便を滑らかにする潤滑油の役割と、腸壁を細菌から守るバリアの役割を持つ」そうです。さて、便秘はごくありふれた疾患ですが、その詳しいメカニズムは解明されていなかったといいます。特にパーキンソン病患者や慢性特発性便秘症の患者では、腸の動きを良くする薬を飲んでも改善しない例が多く存在するそうです。本研究では、「患者の便解析とマウス実験を組み合わせ、特定の腸内細菌が便の腸管粘液を過剰に分解し、便秘を引き起こしていることを明らかにした」とのことです。実は、大腸の腸管粘液は硫酸基で保護されており、簡単には分解されないとか。しかし、本研究では、腸内細菌バクテロイデス・シータイオタオミクロンが持つ脱硫酸化酵素が「鍵開け役」を果たし、もう一方の腸内細菌アッカーマンシア・ムシニフィラが腸内細菌を分解する機構を発見したと述べています。つまり、これまで自律神経の問題と考えられてきた便秘の中に、「細菌による腸管粘液分解」が原因のタイプ(細菌性便秘)が存在することを示した訳です。本共同研究グループは、「既存の下剤が効きにくい難治性便秘に対する、腸内細菌を標的とした新しい治療法の開発につながる可能性があります」と結んでいます。

https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2026/02/post-945.html

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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