2026.02.25
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共生細菌がピロリ菌から胃を守る
強い胃酸の中でも生存できるピロリ菌。胃の粘膜に棲息する細菌ですが、胃がんの99%にピロリ菌が関与しているともいわれています。世界保健機関(WHO)は、ピロリ菌が発がん因子を持っていると認定しているそうです。さて、本題ですが、理化学研究所生命医科学研究センター及び脳神経科学研究センターらの研究グループは、 「胃の特定の共生細菌が免疫応答を介してピロリ菌感染から胃を守る仕組みを発見した」と発表しました。実は、「強い酸性環境を持つ胃は長年『細菌がほとんど存在しない臓器』と考えられてきたため、免疫と共生細菌の関係についての研究はほとんど進んでいなかった」といいます。そこで、本共同研究グループは、「胃に定着する特定の常在細菌が、病原菌とは異なる形で免疫応答を調節し、胃粘膜の恒常性維持に関与しているのではないかと考え、本研究に取り組んだ」そうです。そして、本研究で、「『胃に常在する細菌』が、免疫細胞だけでなく線維芽細胞を介して免疫応答を制御し、胃粘膜を守っていることを明らかにした」と述べています。すなわち、ピロリ菌感染から胃を守る共生細菌の存在についての新しい発見といえます。今回の知見によって、「将来的にはヨーグルトや健康補助食品として YL27を摂取することで、胃の免疫機能を穏やかに調節する新しい介入法の検討が可能になると考えられます」と結んでいます。
https://www.riken.jp/press/2026/20260218_1/index.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

