2026.02.18
- ニュース
唾液でがんリスクをチェック
東京科学大学生命理工学院生命理工学系及び大阪大学産業科学研究所の共同研究チームは、「日常的に採取可能な唾液からエクソソーム由来のmicroRNAを網羅的に解析し、がん診断ツールとしての可能性を示した」と発表しました。因みにエクソソームとは、「細胞が分泌する直径100ナノメートル(nm)前後の小さな胞体」のことで、核酸(DNAやmessengerRNA、microRNAなど)やタンパク質といった細胞の情報を持つ分子を搭載して、細胞外へ放出され、生命に重要な機能を有するそうです。尚、microRNAは、ご存知の通り、2024年のノーベル生理学・医学賞の受賞につながった物質で、「microRNAはタンパク質を作らない小さなRNAであるが、細胞や生体を制御していることが明らかとなっている。がん細胞が放出するエクソソームに含まれるmicroRNAは体内のがんに関連するサインであると考えられている」と当プレスリリースでは説明しています。さて、本題に戻りますが、本研究チームは、「唾液中のエクソソームと呼ばれる、細胞が分泌する微粒子に含まれるmicroRNAに着目し、がん診断・がんリスク評価の新たなツールとして利用できる可能性を検証しました」と述べています。実際、本研究では、「健常者と肺がん患者・胃がん患者から採取した唾液を用いてmicroRNAの発現プロファイルを解析した結果、がん患者群では健常者とは異なる特徴的な発現パターンが得られ、本手法ががん関連microRNAの検出やバイオマーカー候補の探索に有用であることが示された」とも述べています。
唾液から日常的にがんリスクをモニタリング | Science Tokyo - 東京科学大学
SM

