2026.02.18
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弱酸性次亜塩素酸の空間噴霧と除菌効果
「弱酸性次亜塩素酸の空間噴霧、ラットによる 90 日間の長期曝露で安全性を確認した」と発表したのは。秋田大・大阪公大らの産学共同研究グループで、「大腸菌への高い除菌効果と物理学的検証も同時に実証した」と述べています。弱酸性次亜塩素酸(製品名:iPOSH)を用いた空間噴霧について、大腸菌への殺菌効果とラットを用いた⾧期吸入における生体への安全性を検証した結果、「噴霧」による殺菌効果が確認されるとともに、高濃度条件下(250ppm)での 90日間の長期曝露試験において、生体への有害な影響がないことも明らかにしたそうです。すなわち、人が活動する空間において、飛沫やエアロゾルを介した病原体の伝播リスクを低減することは、公衆衛生上の重要な課題ですが、「アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの従来の消毒剤は、吸入時の毒性や刺激性の懸念から有人空間での噴霧には適していない」という面がありました。一方、弱酸性次亜塩素酸は、有機物に触れると速やかに失活する特性を持つため、有力な候補でしたが、これまで科学的に厳密な条件下での長期安全性評価は十分に行われてこなかったそうです。そこで、本研究では、物理学的・微生物学的・生理学的な多角検証を目的として、弱酸性次亜塩素酸の空間噴霧を行い、ラットによる 90日間の長期曝露で安全性を確認したといいます。実は、これまで、噴霧利用に関する研究が進みにくかった背景には、「実際に除菌水が空間中に適切な粒径で噴霧されているか」を客観的に評価する手法が乏しかったためで、本研究では、レーザー回折式粒度分布測定装置を用いて、噴霧粒子が空間内で適切な微粒子として分布していることを物理学的に検証し、同時に長期曝露で安全性も確認したといいます。これは、獣医療現場、畜産施設、農業用ハウス、食品加工工場など、病原体制御が求められる様々な産業分野において、人と動物が共存する環境下での新しい衛生管理手 法としての応用の可能性を広げるものである、と本研究グループは述べています。
https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-22407.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

