2026.02.13
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DH制導入とチーム勝率
これはあくまで日本のプロ野球の話ですが、「DH制」はチームの勝率に影響しないと発表したのは名古屋大学大学院情報学研究科の研究グループです。ご存じのように、DH制というのはピッチャーの代わりに打撃専門の選手を起用する制度ですが、守備にはつかず打席だけに立ちます。日本では、1975年からパリーグでのみ採用されました。そこで冒頭の発表ですが、個人の能力がチームの勝利に結びつく割合は、DH制があってもなくてもほとんど変わらないことが判明したというのです。本研究では、過去10年間のデータを使い試合に出場したすべての選手がどれだけチームの勝利に貢献したかを分析し、DHが「いる、いない」の違いを統計的に比較。その結果、たとえDHの選手が活躍したとしてもチームの勝ち方そのものが特別に変わることはなかったといいます。本研究グループは、DH制度の導入の拡大が議論される中で、単に感覚や印象で判断するのではなく、実際の試合データに基づいて冷静に評価するための根拠になればと述べています。加えて、今後のセリーグや高校野球でのDH制導入などを科学的に考える手がかりにしてほしいと結んでいます。要は、これまで何となくDH制度は「攻撃力が上がり勝ちやすくなる」と考えてきましたが、DHの有無が勝ち方そのものに大きな違いをもたらすわけではないということが科学的に証明されたのです。
日本プロ野球の「DH制」はチームの勝率に影響しない~WAR指標を用いた10年分のデータで統計的に検証~ - 名古屋大学研究成果情報
SM

