港区立高輪いきいきプラザ

2026.02.13

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腸の動きと栄養吸収

私たちが食べたものは腸まで運ばれますが、その腸の中では「ぜん動」によって腸内に流れを生み出し、栄養を腸壁の近くまで運んでいくそうです。ぜん動とは、腸が波のように縮んだり広がったりして、中身を押し流したり混ぜたりする動きのことだそうですが、そうした腸の動き・腸内の流れ・栄養吸収を直接可視化し、吸収量が腸内の流れの強さで定量的に説明できることを、体が透明で観察に適したゼブラフィッシュ幼生を用いて明らかにしたと発表したのは、東北大学大学院工学研究科の研究グループです。加えて、「炎症時にはかき混ぜが弱まり腸内の流れが停滞し、栄養が届きにくくなり吸収が低下すること、健康な状態と炎症状態のデータが同じ関係で整理できることを示した」とも述べています。ご存じのように、腸の病気や炎症が起こると、栄養がうまく吸収されなくなる「吸収不良」 が問題となります。ただ、プレスリリースが説明するように、生きた腸の中では、腸の動き、腸内の流れ、そして栄養吸収が同時に変化し、互いに影響し合うため、腸の動きだけ、あるいは吸収だけを個別に測定しても、「 腸の動きが流れを生み、その結果として吸収が変化する」という一連の関係を、同じ条件下で定量的に検証することが困難であったそうです。そこで、体が透明なゼブラフィッシュを使うことで、腸の動き、腸内の流れ、栄養吸収を同時に測定できる実験を行ったという訳です。本研究グループは、「炎症時の吸収低下を、腸壁の機能だけでなく、腸内での『流れ(輸送)』の弱まりとして捉え直し、定量的に説明できる道筋が示された」と述べ、「将来的には、炎症性腸疾患などに おける栄養吸収低下の理解を深めるとともに、栄養素や薬剤をどのように腸に届けると吸収されやすいかを考える上での設計指針につながることが期待されます」と結んでいます。

腸内のかき混ぜ(ぜん動)が栄養吸収を左右 ─炎症性... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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