港区立高輪いきいきプラザ

2026.02.11

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動きの量だけで判断してはいけない「多動」とは

落ち着きのなさ(多動)がしばしば見られる自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)。実は、「発達の特性の一つで、対人コミュニケーションや社会的やりとりの難しさ、興味・行動の偏りやこだわりなどが主な特徴ですが、ただ特性の現れ方や程度には個人差があり、同じ診断名でも困りごとや得意なことは人によって大きく異なるとされている」そうです。そこで、国立精神・神経医療研究センター神経研究所微細構造研究部、名古屋大学大学院情報学研究科、そして大阪大学大学院基礎工学研究科の研究グループは、「自閉スペクトラム症モデル動物であるコモンマーモセットにおいて、単純な『動いた量』を測定するだけでなく、動き方の乱れ予想しにくさ、休息がどれだけ続きどのように途切れて再開するかといった休息のつながり方まで定量化し、多動性の新しい見え方を提示した」と発表しました。具体的には、自閉スペクトラム症(ASD)の特性を示すモデル動物(コモンマーモセット)での解析の結果、休息が途切れやすく多動に加えて「動き方が不規則で予測しにくい」という特徴が認められ、さらにこうした不規則な活動パターンが、ストレスに関わるホルモンであるコルチゾール値と関連する可能性も示された、と述べています。本研究グループは、「活動の総量だけでは捉えにくかった多動性の側面を『いつ・どの場面で・どのように動いているか』という時間構造として客観的に評価できる可能性が示された」と述べ、これは、「多動がある/ない」という単純な二分を超え、個人差や状況依存性を前提とした理解につながるものであると強調しています。そして、「将来的には、スマートウォッチ等の日常的デバイスによる計測と組み合わせることで、多動性を定量的に評価する指標の開発や、年齢や状況に応じた個別支援・介入効果の評価に貢献することが期待される」と結んでいます。

https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2026/02/post-939.html

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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