港区立高輪いきいきプラザ

2026.01.14

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東洋医学と西洋医学の融合

東洋医学と西洋医学を融合した医療を行っている富山大学附属病院和漢診療科は、「従来の西洋医学的治療に限界がある場合」や「副作用のために西洋医学的治療を十分に受けられない場合」などに漢方治療を行っているとのことですが、18日付時事メディカルに、同病院の貝沼茂三郎教授の興味深い記事が掲載されていました。ご紹介すると、「認知症治療に漢方薬が使われることがある」そうです。貝沼先生によると、「主に行動・心理症状(BPSD)に対する有効性や安全性が確認されていて」、上述の病院では「認知機能障害などの中核症状に対する効果も研究している」とか。同記事の内容を引用させていただくと、認知症の症状のひとつであるBPSDのうち「怒りっぽさや興奮などの陽性症状には抑肝散(よくかんさん)がよく使われます。胃腸が弱い人には、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)が処方されることもあります」と述べています。ただ、抑肝散には甘草が含まれているため、副作用として血圧上昇などが報告されており、特に高齢者や女性では注意が必要であるとも述べています。加えて、元気がない、気力が出ないといった方には、帰脾湯(きひとう)や加味帰脾湯(かみきひとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)などが用いられるそうで、臨床試験などで効果が報告されているとか。ともあれ、同病院では漢方薬の有効性や安全性についても研究を進めているといいます。例えば、帰脾湯はすでに物忘れや不眠に使われてきた実績があるため、今後、認知機能の改善にもつながる可能性があると述べています。さらに、八味地黄丸(はちみじおうがん)については、夜間頻尿や慢性的な腰痛に使われていますが、貝沼先生によると認知症の病態にも合うと考えられるということです。ともあれ、漢方薬の一つのメリットとして、高齢者で問題となっている多剤併用の見直しと減薬にもつながる点があるのではとアドバイスされています。同病院のHPでは、次のように説明しています。「漢方は身体の問題だけでなく、心の問題も含めて心身の不調を歪みととらえ、本来備わっている自然治癒力を最大限発揮させる医療であり、病気の原因を探り、取り除くことに主眼を置く西洋医学とは異なっています。西洋医学の進歩により新しく有効な治療がどんどん開発されていますが、それだけでは解決されない問題も依然として多く残っています」と。すなわち、東洋医学(漢方)と西洋医学のそれぞれの長所を生かしながら、短所を補うことで、患者によりよい医療を提供したい」と結んでいます。

https://medical.jiji.com/topics/4046

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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