2026.01.14
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アルツハイマー病と脳血管障害
アルツハイマー病の患者に見られる脳の白質の傷と血液中の「胎盤増殖因子」という物質との関連を明らかにしたと発表したのは、国立長寿医療研究センター及び新潟大学脳研究所らの研究グループです。実は、アルツハイマー病の患者は、脳内にアミロイドβというタンパク質が蓄積することで発症するのですが、約20〜40%の患者は脳の血管障害も合併しているというのです。この血管障害は、認知機能を悪化させるだけでなく、抗アミロイドβ抗体薬の効果にも影響を及ぼしていると述べています。ただ、血管障害がどの程度なのか血液で測れるバイオマーカーはなく、MRI検査に頼るしかなかったとか。本共同研究グループは、アルツハイマー病と診断された患者の脳の白質の傷が大きいほど胎盤増殖因子の値が高いことを明らかにしたといいます。つまり、血液検査という簡便な方法で脳の血管障害の程度が分かる可能性があるという訳です。因みに、胎盤増殖因子とは、血管の成長や修復に関するタンパク質のことで、元々胎盤で発見されましたが脳の血管障害がある場合にも血液中で増加するそうです。本共同研究グループは、「今後は他の血液バイオマーカーと組み合わせて将来の認知機能の変化を予測する研究を高めたい」と結んでいます。
血液検査で,アルツハイマー病に合併する脳血管障害の程度などが判定可能に | 国立長寿医療研究センター
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

