2026.01.07
- ニュース
どうしてサンゴは白化するの? 暑さや空腹のせい?
東京大学大気海洋研究所および神戸大学大学院農学研究科らの研究グループは、造礁サンゴであるウスエダミドリイシ(Acropora tenuis)を実験室で長期飼育し、2種類の白化(「高温による白化」と「栄養不足による白化」)と共生藻の光合成の関係を詳細に調べた、と発表しました。 「サンゴは共生藻の光合成産物に加え、餌を食べて栄養を得ているため、給餌を止めると栄養不足」になるそうです。本研究では、沖縄で採集したサンゴを長期間馴致した後、給餌を停止し、常温(26℃)と高温(31℃)で1ヶ月間飼育したとか。その結果、どちらの条件でも白化が進んだ、と述べています。高温では共生藻の光合成系が壊れて一斉に白化が起こる一方、常温での白化は光合成が正常なまま少しずつ進行し、白化しやすいサンゴほど成長が速いことが分かったといいます。常温での白化しやすさの違いは、サンゴが体内の共生藻を食べる能力に関係している可能性があるそうです。本研究グループは、今回の研究で明らかになったサンゴと藻類の共生関係の新たな側面は、自然界で起こる多様な白化現象を理解する手がかりとなり、サンゴ礁の保全や養殖に貢献することが期待される、と結んでいます。繰り返しになりますが、白化の原因として広く知られるのは高温ストレスですが、しかし、自然界では海水温と無関係に起こる白化もしばしば観測され、栄養不足でもサンゴが褐虫藻を食べて白くなることが報告されている、と述べています。このように、白化には複数の原因があり、その仕組みはまだ完全には解明されていないそうです。
暑さでも空腹でも、サンゴは白化する | 神戸大学ニュースサイト
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

