港区立高輪いきいきプラザ

2026.01.07

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高脂肪食による大腸がん促進のメカニズムとは?

大腸がんは,世界におけるがん関連死亡の第 2位を占める重大な疾患であり,毎年約 90万人がこの病により命を落としているそうです。特に、先進諸国では発症率の上昇が顕著であり,その背景には,西洋型の高脂肪食の普及が深く関与しているとか。ただ、こうした食事性因子がどのような分子機構を介して発がんに寄与するのかについては,依然として十分に解明されていないのが現実だそうです。そこで、愛知医科大学、北海道大学、昭和医科大学、産業技術総合研究所の共同研究グループは、「腸内細菌が産生するRNAが腸上皮に発現する機械刺激受容体Piezo1の活性化を介して,大腸がんの増殖を抑制する分子機構を明らかにした」と発表しました。具体的には、「糞便中に含まれるRNAは腸内細菌由来であり,これを用いて大腸がん細胞を刺激すると,機械刺激受容体Piezo1の活性化を伴いながらその増殖が抑制されることがわかった」と述べています。加えて、高脂肪食による糞便中胆汁酸の一種である「UDCA」の量の減少がPiezo1シグナルを低下させ,大腸がんの進展を促進することを発見したといいます。すなわち、すでに臨床的に使用されているUDCAの経口投与が,糞便中RNA濃度を高めることによってPiezo1経路を活性化し,大腸がんの予防および治療へ応用できる可能性が示唆されたと述べています。

251226_pr.pdf

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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