港区立高輪いきいきプラザ

2025.12.19

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「がっかり」することが脳と行動を変えるってホント?

 「マウスの実験で、柔軟な行動には、神経伝達物質アセチルコリンが重要な役割を果たしていることが明らかに。依存症や強迫性障害の脳メカニズム解明に新たな知見」と題して、プレスリリースしたのは、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の神経科学者チームです。仕事の打ち合わせから初デートまで、あらゆる場面で成功を左右するのは、状況に応じた行動の調整だといいます。時にはその判断が生死に関わることさえあるとか。本研究では、行動の柔軟性を支える脳の仕組みをマウスで解明しましたが、その理由は行動を切り替える脳のメカニズムは、状況に応じた行動が神経科学的に非常に複雑なため、これまで解明されていなかったからだといいます。本研究では、マウスに仮想迷路を使って報酬を与えながら正しいルートを学習させた後、ルートを突然変更し、報酬が得られない「失望」を経験させて、そのときの脳内の変化を2光子顕微鏡で観察しました。そこで分かったことは、神経細胞面では、脳の特定の領域でアセチルコリンの放出が著しく増加することが確認されました。一方、行動面では、報酬が得られなかった後に迷路内で選択を変える『lose-shift』行動を示すマウスが増えたそうです。そこで、この結果を検証するため、アセチルコリンの生成を阻害したところ、lose-shift行動が著しく減少したといいます。つまり、この神経伝達物質が行動の適応において重要な役割を担っていることが裏付けられたということ、そして、習慣を断ち切り、新しい選択を可能にするうえで、アセチルコリンが重要であることを示したといいます。本研究チームは、これらの知見が、行動の神経科学に関する基礎的な理解を超えて、医療やヘルスケアに貢献することだろうと述べています。そして、「パーキンソン病や統合失調症などの神経精神疾患の治療では、アセチルコリンのレベルが変化することが多いため、この神経伝達物質の機能を理解することは、多くの神経精神疾患の治療において欠かせないだろう」と結んでいます。

「がっかり」することが脳と行動を変える? | 沖縄科学技術大学院大学(OIST

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

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