2025.12.19
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「アナフィラキシー・花粉症・喘息・食物アレルギー」の新規治療とは
順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センターの研究グループは、「ヒトのIgEのCε2部位に対する新規抗体医薬が、細胞表面にすでに結合したIgEを引き剥がすことにより、アレルギー反応を抑制する作用を持つことを示し、ヒトIgEのCε2部位が新規治療標的となることを初めて報告した」と発表しました。因みに、IgE抗体(免疫グロブリンE)は、アレルギー物質を検出する生体内のセンサー物質で、Cε2は、 IgEを特徴付ける部位のCε1~Cε4のうち、先端から2番目の部位です。当プレスリリースによると、IgEはマスト細胞や好塩基球などの表面に結合することにより、アレルゲンに対するセンサーとして機能しますが、これまでに実用化されているヒトIgEに対する抗体医薬であるオマリズマブにはIgEを剥がす力はなく、効果を示すのに時間がかかることが問題だったそうです。本研究グループは、「IgE受容体ヒト化マウスやヒトIgE変異体を用いた実験により、IgEを剥がす抗体医薬の結合部位を詳細につきとめ、より早く効果を示す抗体医薬の候補を複数発見した」と述べています。今回の研究では、これまで治療標的として注目されてこなかったヒトIgEのCε2部位に対する複数のFab断片が、IgEを引き剥がすことによってアレルギー反応を早期に抑制できることを明らかにしました。そして、本研究で発見されたFab断片はアレルギー疾患の新規抗体医薬のプロトタイプだそうです。本研究グループは、これらウサギ由来のFab断片のヒト化を進めており、ヒトのアレルギー疾患への応用を目指す予定です、と結んでいます。
アレルギー物質の体内センサー(IgE)を除去する新規抗体医薬の発見|ニュース&イベント|順天堂大学
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

