2025.12.17
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アルコール摂取と難聴の深い関係
「加齢性難聴は日常生活の質や社会参加に大きな影響を及ぼす有病率の高い疾患ですが、飲酒との関連については見解が一致していない」との観点から、東北大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野らの研究グループは、東北メディカル・メガバンク計画の大規模データを用いて、標準純音聴力検査による客観的な聴力評価と、詳細な飲酒習慣の質問票データを組み合わせて、加齢性難聴と飲酒量との関連を検討したそうです。因みに、標準純音聴力検査とは、ヘッドホンから流れる「ピー」という純音を用いて、「聞こえた」と反応できる最小の音の強さ(聴力レベル)を測定する検査のことです。さて、その研究結果ですが、「飲酒量と加齢性難聴との関連は男女で異なり、男性では多量飲酒で難聴が多く、女性では少量から中等量の飲酒で難聴が少ないことがわかった」といいます。加えて、本研究では、「日本人のアルコール飲酒量や代謝に関わる遺伝的背景に着目し、飲酒に関連する遺伝子多型による難聴の有病率の違いについても検討した」そうです。その結果、一部の遺伝子多型では、同じ飲酒量でも難聴の割合が異なり、遺伝的な違いにより飲酒が加齢性難聴に与える影響が異なる可能性が示されたとか。本研究グループは、「身近な生活習慣である飲酒と加齢性難聴の関係について、男女別・詳細な飲酒量区分・遺伝的背景を同時に考慮して検討した点に特徴があり、今後の加齢性難聴の予防や個別化医療を考える上で重要な報告になります」と結んでいます。
アルコール摂取と加齢性難聴の関連を大規模データで解... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

