港区立高輪いきいきプラザ

2025.12.19

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両生類・爬虫類の腸内細菌からがん治療細菌を発見!

「両生類・爬虫類の腸内から採取した天然細菌が、一度限りの投与でがん組織を完全に消失させることを実証した」と発表したのは、北陸先端科学技術大学院大学物質化学フロンティア研究領域の研究チームです。具体的には、ニホンアマガエル、アカハライモリ、カナヘビの腸内から計45株の細菌を単離し、これらの細菌を系統的にスクリーニングした結果、9株が抗腫瘍効果を示したと述べています。特に、ニホンアマガエルの腸内から単離した細菌が、「マウスのがんモデルで一度限りの投与により腫瘍を完全に消失させる極めて強力な抗がん作用を持つことを発見した」ということです。このことは大きな意味を持っています。なぜなら、ひとつは、「細菌による直接的ながん細胞殺傷と、免疫系の活性化による間接的攻撃の両方を実現したこと」。そして、もうひとつは「既存の化学療法や免疫療法を上回る治療効果を示したこと」です。因みに、ニホンアマガエルの腸内から単離した細菌は、「低酸素状態のがん組織に選択的に集積し、がん細胞を直接破壊。腫瘍内での細菌数は投与後24時間で約3,000倍に増加し、効率的にがん組織を攻撃する」ということです。加えて、免疫活性化の効果があり、「T細胞、B細胞、好中球などの免疫細胞ががん組織に集結。これらの免疫細胞が産生する炎症性サイトカイン(TNF-αIFN-γ)がさらに免疫応答を増幅し、がん細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導する」とのことです。本研究チームは、「今後、乳がん、膵臓がん、メラノーマなど、多様ながん種での効果を検証したい」述べ、本研究は、「未開拓の生物多様性が新たな医療技術開発の宝庫であることを示すとともに、難治性がん患者に新たな治療選択肢を提供する可能性を秘めています」と結んでいます。

両生類・爬虫類の腸内細菌から画期的ながん治療細菌を発見! | JAIST 北陸先端科学技術大学院大学

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

 SM

 

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