港区立高輪いきいきプラザ

2025.12.17

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ぜんそくなどの慢性炎症性疾患の新たな治療法開発

「慢性炎症の原因となるタンパク質を新たに特定した」と発表したのは、順天堂大学大学院医学研究科寄附講座及び千葉大学大学院医学研究院らの研究グループです。当プレスリースから引用すると、「私たちの体の中には、一度侵入したウイルスや細菌を覚えて、再感染時に素早くかつ強力に反応する『記憶T細胞』という免疫細胞がある」といいます。この細胞は感染時に体を守る番人のような役割を持っているのですが、その一方で長く体内にとどまることで花粉症やぜんそく、潰瘍性大腸炎、関節リウマチといったアレルギーや自己免疫疾患などの慢性炎症性疾患を悪化させる主な原因となるとか。特に「組織常在性記憶CD4T細胞(CD4TRM細胞)」は、ウイルスをはじめとする病原性微生物による感染後の肺や腸などの臓器に長期間存在し、再感染時には迅速な免疫反応に寄与する一方、このCD4TRM細胞は、臓器にとどまることで慢性炎症を引き起こし、難治性アレルギー疾患などを悪化させる原因になっていることもあるそうです。そこで、本共同研究グループは、「CD4TRM細胞がどのようなメカニズムで制御されているのか?」という謎の解明に取り組んだそうです。そして、転写因子HLFが、炎症反応を担う免疫細胞である炎症性CD4⁺TRM細胞を特定の組織に定着させる司令塔として機能することを初めて解明しました。因みに、この「転写因子HLF」ですが、 特定の遺伝子の発現を制御するタンパク質を転写因子と呼び、転写因子の一種であるHLFは、肝臓の細胞が正常に機能するのに重要な役割を担っているそうです。また、従来は造血幹細胞でHLFの発現が知られていますが、本研究により組織常在性記憶CD4T細胞の形成と炎症促進にも関わるタンパク質であることが明らかとなったと述べています。ともあれ、今回の成果は、「ぜんそくや関節リウマチなどの疾患に見られる慢性炎症の発症の仕組みを分子レベルで解明したものであり、HLFを標的とした新しい治療法の開発につながる可能性が期待されます」と結んでいます。

慢性炎症の原因となるタンパク質を新たに特定|ニュース&イベント|順天堂大学

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

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