2025.12.17
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皮膚に貼るだけで汗の乳酸測定
慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センターの研究グループは、産学共同で、「皮膚に貼付することで連続的かつ非侵襲的に痛みを伴わずに乳酸 (運動負荷が強くなると産生される物質)量の経時変化が測定できるウェアラブル機器(汗 乳酸バイオセンサ)を開発した」と発表しました。この開発の背景には、心血管疾患患者では、「過度な身体活動は状態を悪化させることが知られており、在宅での身体活動を安全かつ効率的に行うためには、日ごろの運動量の把握に加え、運動強度を評価することが重要である」という理由がありました。例えば同じ運動量(例. 1日1万歩)であったとしても、ジョギングレベルなのか、あるいは歩行速度レベルなのかでは、その意味合いに大きな違いが存在すると述べています。加えて、その測定には、呼気ガス分析という機器を併用した心肺運動負荷検査が必要とされ、 特殊なマスクと固有の解析装置、ならびに熟練の医療関係者(医師)が必要であったといいます。そのため、その普及は循環器専門施設であっても限定的であり、呼気ガス分析以外の方法で、簡便かつ利便性の高いAT(心臓リハビリテーションの運動処方の重要な指標)の測定法の開発が望まれていたという訳です。本共同研究グループは、「今回の治験結果に基づいて、汗乳酸センサを用いたATを推定するシステムに対する医療機器承認申請を行い、2025年12月3日、医療機器製造販売が承認に至った」と結んでいます。
皮膚に貼るだけで汗の乳酸を測定できるバイオセンサシステムを開発-医療機器製造販売承認を取得、心疾患患者の運動療法に新たな光-:[慶應義塾]
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

