2025.12.05
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免疫細胞をがんに呼び込む仕組みとは?
「大腸がんに多く存在するトロンボスポンジン-2(THBS2)というタンパク質が、CD8陽性T細胞ががん内部への侵入を妨げて、がん免疫を抑制していることを世界で初めて解明した」と発表したのは、京都大学医学部・医学研究科の研究グループです。マウスを使った実験では、「THBS2の働きを抑えることで、免疫細胞が腫瘍内に『呼び込まれる』こととなり、その結果腫瘍が小さくなり、免疫療法の効果も大幅に増強することを明らかにした」と述べています。これは世界で初めての発見だそうです。今回の研究成果によって、「THBS2を標的とすることで、現在有効な治療手段が限られている大腸がんの克服に大きく前進することが期待される」と述べ、「今後は、THBS2阻害薬の開発や、他のがん種への応用可能性について研究を進めていく予定です」と結んでいます。
大腸がん:免疫細胞をがんに “呼び込む” 仕組みを解明―免疫治療が効かない大腸がんに突破口― | 京都大学
SM

