港区立高輪いきいきプラザ

2025.12.05

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患者にとって最適な腎癌の治療法とは?

 「がん」は患者が違えば、その性質も変わるため、それぞれの患者に最も有効な治療法を選ぶことが重要であるといわれています。一般的に、がんの診断では採取した検体を顕微鏡で観察し、その病理診断名(組織型や形態分類)に基づいて治療を行うそうです。ただ、腎癌の場合、WHO(世界保健機関)分類で実に21種類以上の組織型が定義され、その多様性から適切な治療法の対応づけが困難であるというのです。そこで、横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器科学および、日本・海外の多くの国際共同研究グループは、「詳細かつ正確に層別化する新しい診断支援法を開発した」と発表しました。当プレスリリースによると、「腎癌の遺伝子発現解析を基に、海藻的クラスタリング(特徴の似たものを自動的に近くに並べる方法)を行い、過去の症例と照合することで「どのタイプなのか」「どの治療法が最適か」「今後の経過の可能性」などを見分けられるようになったといいます。本研究グループは、「今回の研究成果を臨床現場で活用することで、患者にとって最も適した治療法を選ぶことが可能になり、また新薬の開発も進みやすくなるだろう」と結んでいます。

国際標準をめざした腎癌診断支援法を開発 ~一人ひとり多様な腎癌に最適な治療を選ぶ時代へ~ | YCU Research Portal

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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