2025.12.03
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歯の健康状態と死亡率予測
「75歳以上の高齢者190,282人を対象に、歯科健診時の歯数および歯の状態と全死亡との関連を解析し、健全歯および処置歯が多いほど死亡率は低下し、未処置歯は死亡率を上昇させることを明らかにした」と発表したのは、大阪公立大学大学院看護学研究科の研究チームです。皆さんご存じのように、日本では1989年より「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020運動が展開され、大きな成果を上げています。ただ、75 歳以上の高齢者においては、基礎疾患や要介護認定の有無など、健康状態に個人差があります。そこで、本研究グループは、背景要因を統計的に調整した上で、歯数および歯の状態と全死亡 の関連性について生存時間解析を用いて検討したそうです。その結果、従来の研究と同様、歯科健診時の歯数が少なければ少ないほど、全死亡率が上昇することが示されたと言います。本研究グループは、未処置歯がある人は、死亡率が上昇していることを考慮し、「定期的な歯科健診を受け、治療が必要な歯は早期に治療を受けることが生命予後延伸には重要である」と結んでいます。
歯の健康状態が死亡率予測の鍵に!高齢者19万人の歯科検診データから判明|大阪公立大学
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

