港区立高輪いきいきプラザ

2025.12.03

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社会不安症と認知機能

「社交不安症(Social Anxiety Disorder: SAD)の患者を対象に、安静時機能的MRIと認知機能との関連を、世界で初めて調査する研究を実施した」と発表したのは、千葉大学子どものこころの発達教育研究センターの研究グループです。安静時機能的MRIは、「安静時の脳血流の変化を測定することにより脳の活動を観測することが可能。何か特定の作業をして いるときの脳の動きを調べるfMRIに比べ、安静時fMRIはリラックスした状態での脳の活動を評価できる」そうです。ともあれ、社交不安症においては、体の感覚を処理する脳領域での脳活動が低下していること。加えて、特定の低周波における脳活動(周波数依存性脳活動)と、空間認識力や記憶力などの認知機能が関連していることを明らかにしたという事です。因みに、当プレスリリースによると、社交不安症(SAD)は、社交的な状況に対する持続的な恐怖・不安を特徴とする精神疾患で、生涯有病率は 416%とされ、青年期に発症しやすいとか。本研究は、「社交不安症における認知機能障害の神経基盤の理解を深めるとともに、周波数依存的な脳活動指標を用いた新たな神経マーカーの確立に寄与することが期待されます」と結んでいます。

社交不安症患者の脳活動に新発見~感覚処理領域の活動低下が認知機能障害と関連~ | 国立大学法人 千葉大学|Chiba University

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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