港区立高輪いきいきプラザ

2025.12.03

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前立腺がんと「密封小線源療法」

「約20年にわたり施行された『密封小線源療法』の長期成績を報告した」と発表したのは岡山大学病院の研究グループです。「前立腺がん治療後10年の時点で9割以上の方に腫瘍マーカーの再上昇がなく、全体として非常に良好な結果を得られた」とも述べています。「密封小線源療法」とは、前立腺がんに行われる治療の一つで、放射線を出す小さなカプセルを前立腺の中に埋め込むというもの。「がんの根治と生活の質の両立を実現できる治療法」と研究者はコメントしています。多くの患者から「治療を受けた後も生活のリズムが変わらなかった」という声があったといいます。本研究グループは、今後「MRIや分子イメージング技術の発展を背景に、がん病巣をピンポイントで治療する局所治療としての応用を進めたい」と結んでいます。因みに、前立腺がんは男性ががんの中で最も多く、9人に1人が罹患。この背景には、高齢化と食生活の欧米化があると言われています。ただ、死亡率は比較的低く、早期発見・早期治療を受けた場合、多くの方が長期にわたって普通の生活を送ることができるとか。早期発見を可能にするのは、PSA検査(血液検査)です。前立腺から分泌されるタンパク質を調べ、前立腺がんがあると血中濃度が高くなりやすいそうです。早期発見に大きく貢献する検査なので、高齢者は特に検査が勧められています。

前立腺がんに対する密封小線源療法の長期経過を調査~良好かつ安全な治療成績を基に局所療法に応用~ - 国立大学法人 岡山大学

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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