2025.12.03
- ニュース
猫の乳がんから知るがんの進行メカニズム
猫の乳がんに関する研究が、人のがんにも共通する進行メカニズムの発見につながるという話です。乳がん罹患猫の腫瘍組織を用いて三次元オルガノイド(ES細胞やiPS細胞のような幹細胞を培養して作るミニチュア臓器)の作出に成功したと発表したのは、東京農工大学大学院農業府共同獣医学専攻らの研究グループです。ネコの乳がんは約90%が悪性で、再発率は約80〜90%だとか。つまり、非常に悪性度の高いことが問題である猫の乳がんなのですが、今回猫乳がん組織由来オルガノイド培養法を確立し、培養ツールとして有効性を検証したと述べています。すなわち、このことは新規治療法の開発につながるだけでなく、猫と人の乳がんは類似性も多いため、この研究成果はさらなる病態解析に活用されるだろう」と結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

