港区立高輪いきいきプラザ

2025.11.12

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毛細血管レベルの人工血管を自在に設計

「人間の各臓器には特有の毛細血管構造が存在します。たとえば、肝臓の放射線状に走る類洞、腎臓の糸球 体に見られる密集した球状の毛細血管網が知られています。これらの構造を人工的に再現することが、 臓器機能の再生に求められています」。という背景から、慶應義塾大学大学院理工学研究科及び同大学理工学部システムデザイン工学科の研究グループは、「フェムト秒レーザー加工を用いて、コラーゲンやフィブリンなどの天然ハイドロゲル内部に毛細血管スケールの微細チャネル構造を形成し、そこに流れ(流体刺激)を与えることで、内皮細胞が自発的に血管網を構築する基盤技術を確立した」と発表しました。本研究により、「従来の課題であった臓器特有の毛細血管網を、思い通りの形状で自在に設計・再現することが可能になった」とのことです。本研究グループは、「この成果は、再生医療や創薬研究における三次元組織再生の高度化に貢献することが期待される」と結んでいます。

流れを利用して「毛細血管レベルの人工血管」を自在に設計-フェムト秒レーザーを用いた三次元微細加工で、臓器再生に向けた基盤技術を確立-:[慶應義塾]

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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