港区立高輪いきいきプラザ

2025.11.12

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コミュニティ拠点利用で、高齢者の要介護リスクが約15%低下

要介護状態の予防は喫緊の課題であり、「通いの場」や「地域サロン」などの介護予防の取り組みは進められていますが、参加者が女性や健康への関心が高い高齢者に偏るなどの課題がありました。そこで、千葉大学予防医学センターの研究グループは、「誰もが行う機会のある日常の行動である、『ごみ出し』に着目」。この互助共助コミュニティ型資源回収ステーション(以下、コミュニティ拠点)の利用と、高齢者の要介護リスクとの関連を検証したところ、コミュニティ拠点利用者は非利用者に比べ、要支援・要介護リスクが約15%低いことが明らかになったと述べています。さらに、外出機会・人との交流・地域活動への参加機会が増加したことも確認。本研究グループは、「コミュニティ拠点は単なる資源回収ステーションではなく、『日常生活に根差した交流の場』としての 役割を果たしていることを示した」と述べ、「今後地域包括ケアの推進と介護予防施策の充実に貢献すること が期待される」と結んでいます。因みに、コミュニティ拠点は、資源ごみの分別回収を目的とした拠点でありながら、ベンチでの交流、野菜販売やイベント、地域ボランティア活動などを組み合わせることで、高齢者が自然に集い、交流できる仕組みを提供しているとのことです。こうした「日常生活に社会参加を組み込む仕掛け」が、介護予防に有効かどうかを科学的に検証することが本研究の目的であったそうです。

ところで、高輪いきいきプラザでは、「高齢者のいきがいづくり・学びの場」「介護予防・健康作りの場」「ふれあいコミュニティ活動の場」という3つの活動の場として、趣味やスポーツ、学習などを通じて健康で豊かなひとときを提供しています。(60歳以上の港区民の方であれば、どなたでもご利用いただけます)例えば、体力強化のために、自主的に筋力の向上と日常動作の改善を図る「健康トレーニング」や「セルフマシントレーニング」を始め、ヨガのエクササイズなど筋力強化に役立つ、豊富なメニューで利用者の体力づくりをサポートしています。また、脳トレの観点から、「たのしい脳トレ」「カラオケ」「ビリヤード」、加えて、「おりがみサロン」「塗り絵サロン」「レディースサロン」「麻雀サロン」なども楽しむことができます。もちろん、利用者同士の交流の機会も数多くあります。当館1階の「コミュニティカフェ」ではコンサートなどのイベントを開催。(カフェは一般の方でもご利用いただけます)

高輪いきいきプラザは、これからも、利用者の皆さんが「いきいきとした毎日」を過ごすお手伝いをしていきたい考えです。

互助共助コミュニティ型資源回収ステーションの利用で高齢者の要介護リスクが約15%低下 | 国立大学法人 千葉大学|Chiba University

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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