港区立高輪いきいきプラザ

2025.11.07

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「AST」「ALT」「γGTP」って何?

健康診断の結果を知らされて、肝臓に関連する検査値チェックする際に、「AST」、「ALT」、「γGTP」って何だろうと疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。そもそも、肝機能検査とはどのようなもので、その評価とは?時事メディカルの記事の中で次のように説明されていますので、ご紹介します。「ASTALTは『肝逸脱酵素』と呼ばれ、肝細胞が何らかのタメージを受けた時に上昇する検査項目」だそうです。実は、ASTALTは肝臓内に多く存在していますが、それ以外に骨格筋と呼ばれる体を構成する筋肉内にも存在しているとか。ただ、ASTは骨格筋内に多く分布し、ALTは肝臓内に多く分布しているため、肝臓の評価には「ALT」がより重要なのです。この数値で肝細胞がどれだけ壊されているかが分かるといいます。アルコール飲酒の有無のほか、筋トレの有無も重要な診断基準に。なぜなら、筋トレをしている人はCK(クレアチンキナーゼ)という骨格筋内に多く含まれる値が高くなるからです。これらのほかに、γGTPも肝逸脱酵素であり、肝細胞からの胆汁の排泄障害、胆道の通過障害など胆道系の疾患で上昇すると、同記事で説明されています。ともあれ、γGTPは「飲酒量のマーカー」なのだとか。お酒をよく飲む、たくさん飲むという方は、「γGTPが高いだけでなく、ASTALTよりも優位に上昇しているという所見が見られる」といいます。肝臓は大切な臓器の一つ。慢性肝疾患(ウイルス性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝炎など)の早期発見と治療のためにも、肝臓に関連する検査値には十分な注意を払ってくださいね。

 肝機能検査の読み方~ALT値30以上はご用心~|こちら診察室|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト

SM

 

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