港区立高輪いきいきプラザ

2025.11.07

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AIで個人の食の好みを解析

 食べ物の好みは個人によって大きく異なることは、皆さんご存じの通り。その違いは性格特性や精神的傾向を反映しているようです。私たちが食べ物を「美味しそう」と感じるときは、その名前から伝わる意味情報と視覚情報を統合して判断しているとか。ただ、「同じ食べ物でもどのような説明がされるかで評価が変わり、また同じ料理でも見た目を変えると美味しさの感じ方が変わることが実験的に示されている」との観点から、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所疾病研究第七部らの研究グループは、「最先端のAI技術を用いて、食品に対する個人の好みのパターンを客観的に評価する新しい手法を開発した」と発表しました。本研究では、画像と言語を同時に処理できるAIモデル『CLIP』を活用し、食品画像から個人ごとの好みを予測するシステムを構築。このシステムを用いて個人の嗜好パターンを特徴づけたところ、偏食傾向の強い人では健康食品を避ける体系的なパターンが見られる一方、精神症状スコアの高い人では好みの一貫性が低下していることを明らかにしたと述べています。本研究グループは、「この成果は、摂食障害の客観的評価や個別化栄養指導など、医療・健康分野への幅広い応用が期待されます」と結んでいます。

AIが"食の好み"を見抜く:個人の嗜好パターンを高精度予測 摂食障害の客観的評価や個別化栄養指導への応用に期待 | 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター National Center of Neurology and Psychiatry

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

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