2025.11.05
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交差反応って何?
花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)のことをご存じですか?PFASの原因食品で最も多かったのはリンゴ(45.1%)、次いでキウイ(41.2%)、パイナップル(39.2%)だそうです。国立成育医療研究センターのHPによると、「花粉症を持つ人が、花粉と似た構造を持つタンパク質を含む果物、野菜、豆類などを食べた際に、口の中や喉などにアレルギー症状が現れたり、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状に進行したりすることもある病気」だそうです。たとえ花粉症が良くなっても、果物による症状が続くこともあり、とても厄介です。東京新聞の記事によると、「植物が環境ストレスから身を守るために作る生体防御タンパクが、花粉のタンパク質と形が似ているために引き起こされる」のだそうです。このことを「交差反応」と呼びます。交差が出やすいものは、シラカンバの花粉ではリンゴ、桃などバラ科の果物や大豆。ブタクサやヨモギなら、メロンといったウリ科。花粉症の治療中に、別の花粉症を発症し、そこから別の果物アレルギーを発症することもありえるということです。花粉症の人が果物を食べて違和感があったら、飲み込まないで、すぐに吐き出すようにとアドバイスしています。ところで、PFAS(花粉・食物アレルギー症候群)かどうかの判断ですが、「プリックテスト」などで確認できるといいます。針で果物や野菜を指し、皮膚の表面にも軽く押し当てます。その後反応を見るそうです。検査時間は30分~1時間程度。食物アレルギーを診察する皮膚科などで受けられます。交差反応にくれぐれも気を付けてくださいね。

