2025.10.29
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心房細動に要注意!
「心房細動は症状に気づかない人も多い不整脈で、血栓による脳梗塞や心臓機能の低下(心不全)の原因になる」とのことで、京都大学大学院医学研究科および広島大学大学院医系科学研究科らの研究チームは、「全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入する就労世代約1,000万人の健康診断・医療データを分析し、健診で偶然見つかる心房細動が将来の脳梗塞や心不全の大幅なリスク上昇と関連することを明らかにした」と発表しました。すなわち、働く世代においても健診で偶然発見された心房細動が、「将来の重大な病気の前触れ」となりうることを国内最大規模のデータで初めて示したということです。因みに,心房細動は、良く見つかり、かつ注意が必要な不整脈のひとつだそうですが、実際に心臓内に血の塊(血栓)ができやすく、脳梗塞や心不全の原因にもなりうるのですが、ただ自覚症状がない人も多く、健康診断で偶然見つかることも少なくないそうです。ところで、35~59歳の約950万人のうち、健康診断の心電図で新たに心房細動が見つかった人は毎年約2,400人に1人だそうです。そして、その後3年間の追跡調査で、脳梗塞による入院リスクが約5倍(5.38倍)、心不全による入院リスクが約18倍(18.35倍)高いことが分かったといいます。本共同研究チームは、「心房細動が見つかったとしても、すぐに特別な薬の服用や手術が必要かどうかは人それぞれで医師の判断によります。しかし、心臓の健康を見直す重要な機会と捉えることが大切です。禁煙、節酒、血圧や血糖、コレステロールの管理など、日常生活の改善が心疾患の予防につながります」と結んでいます。
【研究成果】働く世代の検診で心房細動発見 ー脳梗塞5倍・心不全18倍リスクー | 広島大学
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

