2025.10.29
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高齢者の働く理由と孤立リスクの深い関係
高齢者の孤立を防ぐカギは「働く理由」であり、就労のやりがいが孤立リスクを下げる可能性がある、と発表したのは東京都健康長寿医療センター研究所の研究グループです。高齢者の就労動機が2、5年後の社会的孤立の発生にも影響する、とも述べています。近年、働き続けることが孤立を防ぐ手段として有効であると指摘されてきましたが、どのような働き方や動機が孤立予防に有効かは不明だったとか。そこで、本研究グループは、働く理由の違いがどのような影響をもたらすかを調査しました。1556名を対象に行ったこの調査では、対象者を「金銭的動機のみ」「非金銭的動機のみ」「金銭的・非金銭的動機の両方」の3群に分類。そこで分かったことは、「金銭的動機のみ」で働く者は、孤立の発生リスクが3、65倍高いことが判明しました。両方の動機の場合は、金銭的及び非金銭目的の中間に位置し、「非金銭的動機」は孤立の発生を抑制する方向に働くことが分かったそうです。本研究グループは、「やりがいや役割感などの非金銭的動機を感じられる職場づくりが、孤立防止に役立つだろう」と結んでいます。
<プレスリリース>高齢者の孤立を防ぐカギは「働く理由」 就労の"やりがい"が孤立リスクを下げる可能性:2.5年の追跡研究|研究成果|地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

