港区立高輪いきいきプラザ

2025.10.29

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ウナギは陸地でも狩りをする?

「ウナギが一時的に水中から出て陸上の餌生物を捕らえることを発見した」と発表したのは、東京大学大気海洋研究所と国立環境研究所福島地域協働研究拠点の共同研究グループです。「ウナギはすむ環境に応じて、水中だけでなく陸上でも狩りをするという選択肢をもつことで、フレキシブルに多様な環境の餌生物を利用できることを明らかにした」とも述べています。つまり、水陸両方で狩りをしているというのです。 本研究では、「奄美大島の小河川から採集したオオウナギ10個体を用い、水槽内に水場と陸場を設けた実験装置内で観察を行った」とか。その結果、全個体が水場から陸上に上陸し、陸上餌のコオロギを自発的に捕食する行動を示したそうです。このことで、ウナギが環境に応じた柔軟な摂餌戦略を持つことを実証したという訳です。本共同研究グループは、「今後は、高速度カメラなどを用いた摂餌動作の詳細な解析や、形態学的特徴との関連を検討することで、ウナギ類におけるこの新たな摂餌戦略の進化的背景をより深く理解できることが期待される」と結んでいます。

ウナギは陸でも狩りをする ——魚類の陸上進出に関する新たな発見——|2025年度|国立環境研究所

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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