2025.10.24
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認知症治療への新たな光
「認知症治療への新たな光」と発表したのは、東京大学大学院新領域創成科学研究科らの研究グループです。具体的には。モデルマウスを用いて、「神経炎症が神経細胞のタウ病理を誘発し、寿命を短縮させることを明らかにした」と述べています。寿命の短縮を伴う重篤な認知症モデルマウスに対して、アンセリンを8週間投与することにより、ニューロンの変性が軽減し、短縮した寿命が回復することを見出した」というのです。因みに、アンセリンとは、2つのアミノ酸が結合したジペプチドで体の中でも合成されている生体成分です。体の防御反応の一つである炎症が過剰になると組織にダメージを与えてしまいますが、このアンセリンは炎症性サイトカインの生成を抑制する働きを持っています。本研究グループは、今回の研究成果は、「アルツハイマー病に代表される認知症の病理進行メカニズムの解明及び治療法の開発に貢献するだろう」と結んでいます。
認知症治療への新たな光 ――生体ジペプチドが神経炎症を抑え認知症モデルマウスの寿命を延長――|記者発表|お知らせ|東京大学大学院新領域創成科学研究科
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

