港区立高輪いきいきプラザ

2025.10.22

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歯周病と不妊の深い関係

「不妊の原因の一つが歯周病と関連している可能性」について、歯周病マウスモデルを用いた動物実機で実証した、と発表したのは岡山大学大学院医歯薬総合研究科歯周病態学分野らの研究グループです。具体的には、不妊治療中の患者では、自然妊娠した妊婦に比べて、歯周病細菌の感染度が有意に高い傾向にあることを確認したと述べています。因みに、歯周病はギネスブックで「世界で最も一般に蔓延している感染症」と言われていますが、実は全身の健康に影響を与えていることも知られています。例えば、糖尿病ですが、歯周病の進行により炎症性物質が血液中に入るとインスリンの働きを低下させるため、血糖値が下がりにくくなります。また、歯周病は動脈硬化を引き起こすとも。心臓に血液を送る血管が狭くなれば狭心症。詰まれば心筋梗塞。また心臓の内膜に歯周病がつくと心内膜症を。さらに、骨粗しょう症の原因にも。なぜなら、炎症性物質が全身の骨の代謝に悪影響を及ぼすためです。他にも、脳梗塞、認知症、誤嚥性肺炎、関節リュウマチなど。つまり、歯周病になると、これほど多くの病気にかかるリスクがあるということです。さて、本題に戻りますが、上述の岡山大学の研究では、これまで報告されていた早産・低体重出産だけでなく、不妊環境の構築にも関与している可能性があるということです。本研究グループは、「お口の環境を整えることが、妊娠活動あるいは不妊治療に大変重要である」と結んでいます。

不妊と歯周病が関連する!〜不妊原因としての歯周病原細菌感染の可能性〜 - 国立大学法人 岡山大学

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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