港区立高輪いきいきプラザ

2025.10.22

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脳損傷に有効な低体温療法とは?

交通事故や転倒による頭部への外的ダメージが大きいと「外傷性脳挫傷」という状態になり、脳が損傷した後に炎症が広がり、神経細胞が壊れてしまうため、後遺症が残るケースがあるようです。現在、その治療法としては体温を下げて脳を守る「治療的低体温療法」が注目されていますが、体を冷やすことは体への負担が大きいというマイナス面があるとか。そこで、筑波大学医療系らの研究グループは、「マウス脳損傷モデル」を使い、マウスの脳の視床下部にある「Qニューロン」と呼ばれる神経細胞を化学的に刺激し、自然な「冬眠」に似た深い低体温状態を作りだす方法を考案。実際に、マウスを低体温状態に誘導したところ長時間にわたり体温が下がり、脳の中で炎症に関する細胞の過剰な働きが抑えられ、その結果神経細胞が守られて運動機能の回復が早まることが分かったそうです。本研究グループは、「この成果は、事故や病気による脳損傷後の新たな治療になりうることを示唆している」と結んでいます。

脳損傷治療に有効な冬眠様低体温状態を誘導する汎用的新手法を開発 | 医療・健康 - TSUKUBA JOURNAL

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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