2025.10.22
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コーヒーでストレス解消と感染予防?
「コーヒーを摂取することでストレスが緩和される」と発表したのは味の素AGF。「第79回日本栄養・食糧学会大会」で平常時とストレス負荷時のコーヒー摂取による感情および嗜好の変化を明らかにしたそうです。特にストレスを感じていないときはアイスコーヒーにリフレッシュ効果が、ミルク入りコーヒーやエチオピアコーヒーにリラックス効果があるとか。ただ、ストレス度の変化によって、飲みたくなるコーヒーも変化し、負荷後は、特にミルク入りコーヒーやアイスコーヒーを飲みたいと思う人が増加したそうです。特筆すべきことは、「ストレス負荷後に飲みたいコーヒーを摂取すると、ストレスが緩和され、飲料別ではミルク入りコーヒーにリラックス効果、コロンビア深煎りコーヒーやアイスコーヒーにリフレッシュ効果があることがわかったそうです」(日経新聞の記事より引用)。ところで、「コーヒーが呼吸器感染症の感染リスクを下げる」と言われていることはご存じですか?全日本コーヒー協会のHPに教えられました。その理由ですが、「コーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれており、ウイルス感染を抑制する効果があることが明らかになっている」とのことです。なぜなら、「クロロゲン酸は、ACE2にウイルスが結合する前にスパイクタンパク質に付着し、その結合を阻害することで、感染を抑える可能性がある」というのです。因みにウイルス感染とは、このスパイクタンパク質が人の細胞にあるACE2という受容体に結合し、ウイルスが細胞内に侵入して増殖することを指します。さて、ウイルス感染を抑制するクロロゲン酸ですが、焙煎度の低い生豆により多く含まれているとか。当HPによると、「コーヒー豆を焙煎しすぎると、クロロゲン酸が別の物質に変化してしまうため、クロロゲン酸の含有量を高めるには、浅煎りの豆を濃い目にドリップするのが効果的」ということです。因みに、モカ、ブラジル、キリマンジャロの豆を比較した実験では、モカに最も多くのクロロゲン酸が含まれる結果が出たといいます。ともあれ、これからは空気が乾燥し、気温が下がり、体調不良に悩むことも多くなるはず。風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など、呼吸器感染症が流行しやすい季節になりますので、ぜひ一杯のコーヒーでストレス解消と感染予防を!
コーヒーで感染症予防? | 知る・楽しむ | 全日本コーヒー協会
SM

