2025.10.22
- ニュース
顔の皮膚とビフィズス菌M16V
順天堂大学の研究グループは、「ビフィズス菌M-16V の摂取が、成人女性の顔の褐色班や、毛穴などの皮膚の劣化を抑制し、顔の皮膚状態を改善する可能性が示唆された」と発表しました。さらに、「ビフィズス菌M-16Vの摂取が季節性の皮膚状態の悪化を抑制し、排便に課題を抱えがちな中高年女性の排便状況も改善する可能性」についても言及しました。実は、おなかと肌の関連については「腸皮膚相関」と呼ばれ、腸内細菌や腸内環境が皮膚の状態に重要である可能性が示唆されているそうです。また、ビフィズス菌や乳酸菌などのプロバイオティクスの摂取による皮膚の抗炎症効果や抗光老化効果も認められているとか。そこで、本研究グループは、ビフィズス菌M-16Vの経口摂取による健常成人女性の顔面皮膚への効果を検討。一般的に皮膚状態が悪化する東京の9月から1月にかけて、顔面に皮膚科的治療の通院をしていない成人女性120名(30-79歳)を対象に研究調査を行ったところ、「腸皮膚相関の観点から、プロバイオティクスが皮膚の健康状態の維持に役立つ可能性が示された」と述べています。本研究では、「ビフィズス菌M-16Vの摂取は季節性の皮膚状態の悪化を抑制するとともに、排便に課題を抱えがちな中高年の女性の排便状況を改善する可能性が示されましたが、今後、ビフィズス菌などのプロバイオティクスが多くの方々の皮膚の健康維持に役立てられることが期待できる」と結んでいます。因みに、ビフィズス菌M-16Vは、森永乳業株式会社が1963年に発見した、赤ちゃんの腸内に多く棲むビフィズス菌だそうです。さらに言うと、ビフィズス菌は、1899年フランスの研究者によって発見されたのですが、現在、30〜50種類のビフィズス菌が確認されていて、人の腸内で見つかるのは7〜8種類だそうです。
ビフィズス菌の摂取が、成人女性の顔の皮膚に現れる褐色班などの皮膚の劣化を抑制する可能性を確認|ニュース&イベント|順天堂大学
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

