2025.10.15
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「鳥渡る」
「鳥渡る」の季節になりました。秋と言えば、渡り鳥。渡り鳥は、「夏鳥」、「冬鳥」、「旅鳥」の3種類に分類されるそうですが、夏にシベリアで繁殖したガンやカモが秋になると、冬を越すために日本にやってきます。これを「冬鳥」といい、ハクチョウ、ツル、ヒシクイなども同類です。それにしても、渡り鳥の飛行距離には本当に驚かされます。渡り鳥は、数万キロの距離を休むことなく数週間も飛び続けることができます。それを可能にしているのが、連続した長時間運動を行うための筋肉に含まれているアミノ酸結合体(イミダペプチド)だとか。そう言えば、以前、アラスカで繁殖する渡り鳥のオオソリハシシギには、1万1千キロも休まずに太平洋を縦断する能力があることを、アラスカ科学センターの研究が明らかにしたというニュースがありました。オス2羽が5~6日で約7千キロを、メス7羽が6~9日で8千~1万1千キロを無着陸で飛んだそうです。ところで、「飛ぶ鳥の献立」ということわざをご存知ですか?これは、空を飛んでいる鳥を見つけて、どうやって食べるかあれこれ夢想するという意味です。捕まえてもいないのに食べることを考える、つまり「捕らぬ狸の皮算用」のこと。また、「鴨が葱を背負ってくる」もよく使われますね。
SM