2025.10.08
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秋といえば月
古くから日本人は「仲秋」に萩やすすきと一緒に米粉で作った月見団子を供えて、名月を楽しみました。仲秋の名月の次の満月、つまり十三夜は11月2日。十五夜は終わってしまいましたが、月を愛でながら秋の収穫物を供えて収穫を祝う日本人の姿は今も廃れていません。月光に精霊が宿っていると信じてきた日本人のDNAがある限りは。さて、月が出てくる物語といえば、「竹取物語」です。「光り輝く竹の中から現れ、竹取の翁に育てられたかぐや姫が十五夜の夜に月の都へ帰っていく物語」は多くの子供たちにも親しまれてきました。月なくして成立しないのが秋ともいえます。
「名月や池をめぐりて夜もすがら」(芭蕉)
「名月や美人の顔の片あかり」(正岡子規)
「仲秋や漁火は月より遠くして」(山口誓子)
SM