2025.10.08
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慢性腎臓病が進行するメカニズムとは
蛋白尿と聞くと慢性腎臓病との関連を考えてしまいますが、そのメカニズムは下記の通りです。すなわち、慢性腎臓病の進行には蛋白尿が関わっていることは間違いないようです。腎臓は、血液から老廃物を取り除き、尿として排出する働きを持っていますが、「糸球体」と呼ばれる毛細血管の塊が傷つくと血液中の蛋白質が尿へと漏れ出るそうです。そして、糸球体の数が減少し、腎臓の機能も低下していくようです。前置きはさておき、「慢性腎臓病が進行するメカニズムの一端を解明した」と発表したのは、千葉大学大学院医学研究院の研究グループです。本研究では、「塩基性タンパク質であるケモカインの一つが慢性腎臓病において相反する役目を持っていることを発見した」と述べています。ケモカインというのは、白血球などの免疫細胞を炎症や感染のある場所に呼び寄せるための目印として働くたんぱく質です。本研究グループは、「今後はケモカインという蛋白質であるCCL5の個々の細胞における採用を詳細に解明することで、慢性腎臓病の新たな治療薬を見つけることができると考えています」と結んでいます。
慢性腎臓病が進行するメカニズムの一端を解明 ~ケモカインであるCCL5の慢性腎臓病における相反する役割を発見~ | 国立大学法人 千葉大学|Chiba University
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM