2025.10.01
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洞不全症候群って何?
「65歳以上は600人に1人が罹患する」と言われている洞不全症候群。洞結節の自動能低下や洞房間伝導障害によって生じるとか。通常は、洞結節から発生した刺激が回路内を伝わることで心房と心室が規則正しく収縮し、血液が心臓から全身に送り出されるという事ですが、この洞結節の機能の障害により徐脈が発生。めまい、失神、疲労感などの症状をきたす症候群です。因みに、心拍数がおよそ50回/分以下と極端に少ない状態を徐脈というそうです。専門家の話では、心筋梗塞や心筋症、心筋炎などの変性疾患の合併症として生じることもあるようですが、明らかな原因が不明なことが多い疾患とも言われています。さて、診断ですが、まずは心電図検査で徐脈・頻脈の有無をチェック。心電図では診断がつかない場合は、ホルター心電図(24時間の心電図を記録)なども。心臓カテーテル検査による電気生理検査で洞結節回復時間を測定することも有用であると、「心電図.com」では解説しています。同サイトでは、徐脈の場合は交感神経ベータ刺激薬、頻脈に対しては心拍数低下作用がある薬剤を使用すると説明しています。ともあれ、放っておくと突然の失神や致命的な心不全という事もあり得るそうです。心臓に少しでも違和感を感じたら、早めに医師の診断を!
SM