港区立高輪いきいきプラザ

2025.10.01

  • ニュース

善玉コレステロールができる過程を可視化

 「善玉コレステロール(HDL)が産生される過程を可視化することに世界で初めて成功した」と発表したのは、京都大学アイセムス(高等研究院物質―細胞統合システム拠点高等研究院)及び金沢大学ナノ生命科学研究所の研究グループです。実は、「善玉コレステロールには抗動脈硬化作用があり、血中HDL濃度は高い方がよいと一般に信じられていますが、実際にはHDLがどのようなメカニズムで産生されるのかはわかっていなかった」そうです。本研究では、金沢大学ナノ生命科学研究所で開発された高速原子間力顕微鏡(高速AFM)を用いて、タンパク質の働きをリアルタイムに可視化することができたとか。つまり、ABCA1ABC タンパク質ファミリーの一つ)が新生HDLを形成する過程を可視化することに世界で初めて成功したという訳です。当プレスリリースによると、コレステロールとHDLの生理的役割は、未だ十分に解明されているとはいえないそうです。従って、コレステロールとHDLの役割を正しく理解することは、さまざまな病気の予防や治療に役立つといいます。 本研究グループは、ABCA1の作用と調節メカニズムをさらに詳細に解明することによって、コレステロールとHDLの役割を正しく理解したい、と述べています。

20250929.pdf

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む